日本海に突き出た、能登半島。
奥能登に面した外海と呼ばれる日本海は
荒れ狂う荒々しい冬のイメージとは違い、
実は、年間と通じて晴れの日が多い地域なのです。
これは、すばらしい天の恵みでもあり、
信心深い能登の人々へのご褒美ともいわれています。
その昔、能登の人たちは
このご褒美のありがたみをよく知っていたのか、
海岸沿いの地の利を活かして塩田を耕し、
塩作りを行っていたのです。
彼らは半農半漁で生活を支える一方、
人の命を司る塩をつくり、
当時の流通の要でもある、北前船に塩をのせ、
多くの人々へ届けていたのです。
しかしながら、
時代の移り変わりとともに
近代の塩の専売制が始まると輪島をはじめとする
塩田は徐々に姿を消していってしまったのでした。
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能登半島の海上に浮かぶ舳倉島。手つかずの自然が残る。

舳倉島島内。昔ながらの家が並ぶ。この海域が水塩のふるさと。

舳倉島から七ツ島・輪島海域の
素晴らしさは画像をクリック。
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その後時は流れ、
近代日本では平成14年に塩の専売制が廃止されました。
その結果、輪島から珠洲に向かう海岸沿いには
雨後の筍のごとく多くの塩田が姿を現したのでした。
折しも時代の流れは、
自然嗜好や美味探求に向けられています。
もちろん、塩も例外ではありません。
必然的に、にわか仕立ての塩職人達は、
塩づくり技術を極めようと
研究を重ね技術を競い合うことになったのです。
今回登場する輪島の親子も、塩作りに魅せられた職人達です。
彼らは極上の塩作りを目指し、
毎時間、刻々と変化する塩の製造工程を管理していました。
目を離せないため、
交代で寝ずの番をして作業に明け暮れていたのです。
いい塩を作るために・・・ いい塩を作るために・・・
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海流のぶつかるこの地域が最高の海水を作り出す。
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ある日、事件が起こりました。
作業中に息子がうっかり居眠りをしてしまい、
とっても重要な行程のタイミングを逃してしまったのです。
猛烈に叱咤する父親。
本気の塩作りに失敗はやはり許されないのです。
しかし・・・
失敗した水槽の塩水をひと舐めした
父親の顔色が瞬く間に驚きの表情に変わっていきます。
なんとそこには、
淀みのない塩味に旨みが絡む絶妙な高濃度塩水が
できあがっていたのです。
それから、親子は製造工程を徹底的に検証し、
ついに安定した高濃度塩水を製造することに成功しました!
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この広大な海を相手に、塩との勝負が始まりました。

輪島沖海域。親子はこの海水で水塩を作り上げたのです。
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天然の旨みを閉じこめた水塩は、
たくさんの化学調味料が蔓延する現代社会に
自然本来の恵みをもたらしてくれます。
天然であるが故の恩恵を食生活を通じて
受けることができるでしょう。
我々は、
製造者である親子への敬意を込めて、
皆様にこの水塩をお届けする出発点に立つとともに、
よろずの幸せの始まりを願う気持ちを込めて、
この水塩の商品名を【はジめ】と命名いたしました。
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